◆◆ 第14篇 水風船・キミと見た夏の月 ◆◆

Chapter 10.???



 ぼくのかぞく
                        2ねん2くみ にのみや しんご
 ぼくには、パパが1人。ママが3人います。
 パパは、ほうりつじむしょではたらきながら、ときどき、小せつを書くおしごとをしています。みんなには、よくイケメンだと言われています。おこると、少しこわいです。
 ママは、じゆうな人です。絵をかくのがおしごとです。アトリエに入ってしまうと、しばらく出てこないこともおおいので、そんなときに、まいちゃんとさっちゃんが、手つだいに来てくれます。
 まいちゃんとさっちゃんは、ほんとうのママではありませんが、いろいろぼくのめんどうをみてくれるので、ぼくは、ママだと思っています。
 この前、そのことをまいちゃんにつたえたら、まいちゃんは、とってもかなしそうなかおをしていたけれど、そのあと、とってもやさしいかおでわらってくれました。
 ぼくは、まいちゃんのそういうえがおが、とってもだいすきです。
 さっちゃんは、よくおやつを作ってくれます。パティシエをめざしていたので、どれもこれも作るものはおいしいです。
 ママはさっちゃんの作るおやつがだいすきで、ぼくといっしょになって、たくさん食べることもあります。
 パパとまいちゃんは、あまいのがにがてなので、さっちゃんはほかにも食べられるものを出してくれたりします。
 ときどき、みんなに、へんなことを言われることもありますが、いつもワイワイしていて楽しいので、ぼくはぜんぜんきにしていません。
 これからも、みんなでなかよくくらしていけたらうれしいです。



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